早期に弁護士に相談するメリット

１　弁護士に相談するメリット

交通事故被害者の方が弁護士に相談し、依頼することの最も大きなメリットは、保険会社提示の保険会社基準ではなく、弁護士基準での適切な金額の賠償金の取得が可能になることです。

また、ストレスになりがちな保険会社との交渉を弁護士に任せることによる安心感も大きなメリットです。

弁護士に早期に相談するメリットは、早期に相談した方が当初から安心感をもって治療等に専念できること、また早期に相談することで弁護士基準での適切な賠償額を取得できる可能性が高まることです。

極端な場合、交通事故被害者の方が自力で保険会社と交渉し、示談が成立した後にやはり内容が不満であると弁護士に相談されても、それから満足の出来る賠償を得ることは難しくなってしまいます。

示談書には清算条項といって、示談書によって本件交通事故案件は全て解決されたものと見なし、以降はお互いに何も請求できないという内容の条項が盛り込まれるのが通常だからです。

そのため、どんなに遅くとも示談書に署名する前には弁護士に相談して頂きたいのですが、出来る限りは交通事故に遭ってから可能な限り早期に弁護士に相談をして頂くことが交通事故被害者の方にとってのメリットになります。

なぜなら、例えば傷害慰謝料の金額は入通院期間に比例して増加しますが、保険会社からは通院の早期打ち切りを要請されることがあります。

そのような場合に、あらかじめ弁護士に相談して頂くことで保険会社の要請に左右されずに適切に対応することが可能になります。

また、早期に弁護士に相談して頂くことで、賠償額に大きな影響を与える後遺障害認定についても当初から視野に入れて適切な対応をしていくことが可能になります。

そして、そのような知識を弁護士に対する相談から取得することで精神的に大きな安心感につながります。

弁護士に対する早期の相談にはこのようなメリットがありますので、交通事故被害にあった場合には出来る限り早期に弁護士に相談することをお勧めします。