【コラム】養育費算定表の見直しが予定されています
こんにちは
すっかり寒くなってきました。
もうすぐクリスマスが来ますが、子どもへのクリスマスプレゼントは
どうしようかな、「パパ、ママより妹が好き」と言っている長女は何が
嬉しいのかなあと考えたりしています。
さて、子どものある夫婦の離婚事案で避けては通れない養育費ですが、
今月の23日に最高裁の司法研修所が養育費の算定表の見直しを公表する
ということになっています。
現在の実務ではほとんどの事案で夫、妻の双方の年収を算定表にあてはめることで
養育費の金額を出していますが、今回の公表で、養育費の金額を増額する方向で
大きな影響があるかもしれません。
どの程度の金額増加になるかはまだ分かりませんが。
養育費というのは子どもが健全に成長していくために重要なものであり、子どもの
権利条約でも、「父母又は児童について責任を有する他の者は、自己の能力及び資力
の範囲内で、児童の発達に必要な生活条件を確保することについて第一義的な責任
を有する」と規定されています(27条2項)。
養育費に関しては、私も大きな関心を有しています。
ただ、離婚に際しては、子どもの面会交流の重要なポイントになるところであり、
離婚自体は大人の事情で仕方がないにしても、子どものための最善は夫、妻のどちら
であっても考えなければならないところです。
日本は単独親権の制度ですが、それでも「児童の養育及び発達については父母が共同
の責任を負っている」(18条1項)訳ですから真剣に考える必要があります。
児童は「その人格の完全なかつ調和のとれた発達のため、家庭環境の下で幸福、愛情及び
理解のある雰囲気の中で成長すべきである」(前文)というのは本当にその通りであろうと
思いますので、仮に離婚となってしまう場面でも子の幸福と愛情というのは忘れては
いけないですし、その為のお手伝いをほんの少しであってもしていきたいと思っています。